人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Twitter / unepist

多重人格探偵サイコ 10巻

多重人格探偵サイコ (10)
田島 昭宇 / 角川書店
スコア選択: ★★★

戦慄のサイコ=サスペンス待望の10巻.「スペア」の暗殺に暗躍する西園弖虎によって引き起こされる非連続性多発通り魔事件.一方,鬼干潟のスペアである"彼"は鬼干潟を葬ることを決意する.六本木ヒルズが爆破され,ガラスのシャワーが降り注ぐ中,彼らの運命は・・・.そして,伊園磨知の身にも重大な変化が・・・.




ということで多重人格探偵サイコの第10巻がようやく発売.誌面での連載も休止がちで,ストーリーのテンポは鈍っている感も拭えなく,内容的にもそろそろマンネリになっているような気もするが,それでもやはりサイコである.
最近では当初のサイコスリラー的な要素は薄れて,どちらかといえばバラバラと事件の断片を散りばめながら物語を進めているような感じだが,そんなスタイルでも十分に読者を魅了できるのだからたいしたものである.
・・・ぶっちゃけ,デスノートがあるから存在感も薄れているけれどね.

今回"も",物語の登場人物に大きな転機が訪れている.とくに中盤(と思われるあたり)に登場してきた鬼干潟,鬼頭,弖虎といった残された数少ない登場人物に視点を一気にシフトするためか,初期キャストでありストーリーテラーでもあった伊園磨知の設定を根本から覆すような事件を発生させ,ちょい役かと思われた犬彦や麒麟といったMADARAシリーズ組のキャストもストーリーに大きく絡めてくる予定のようだ.
このような展開上,最近の巻では事件がエセキャリア刑事こと笹山&青島ペアによって語られることが多いが,彼の人間味溢れるキャラは嫌いではない.でも,最近ちょっと活躍しすぎな感があるのでいかがなものか・・・.

そして,新たに登場した伊園若女・・・これ,絶対ワカメって読むだろ!でも読み方はワカナだそうです.なんだか,このあたりにも国民的キャラクタから名前を云々・・・といった妙な設定が飛び出してきそうだから恐ろしい.
鬼干潟とか国民背番号制とか言ってるし,セグゥエイ氏なんて優性遺伝子保護法みたいなこと言ってるし,おまけに笹山まで「裏のデータベースはセンター試験の解答用紙の一部が指紋を取りやすいような・・・」とか言い出すし.
ぶっちゃけ,リアリティが喪失しだしているのはどう説明するんですか?大塚さん??

by unep | 2004-10-03 18:33 | その他

『マッピー』用ボーダー

<< ちびギャラ Angel #79:救出(SA... >>