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District X #02 "Mr.M part2 of 6"

District X #02 \"Mr.M part2 of 6\"_b0028650_1825230.jpgDISTRICT X #2
Mr.M part2 of 6

COVER BY: Steve McNiven
WRITER: David Hine
PENCILS: David Yardin
INKS: Alejandro Sicat
COLORED BY: Avalon Studios - A
決してパワーを持ったヒーローではなくても正義をなす者はいる.決して凶悪なヴィランではなくとも,悪事を働く者はいる.そんな市井のミュータントにスポットを当てたDistrict Xシリーズの第2話.今回は最初のエピソードのキーとなる謎の男“Mr.M”が登場する.




District X #02 \"Mr.M part2 of 6\"_b0028650_18272976.jpg右イメージの帽子をかぶった怪しげな男がMr.M.現段階において,彼が何者で,どんな過去を持ち,そしてどのような能力を持っているのかは謎である.この#2でわかりうる情報は,Mr.Mが第1話の銃殺事件が起きたアパートの向かい側に住んでいることと,周囲の住人からは壊れた物を直してくれる不思議な人として見られていること・・・である.
もちろん,エピソード名に“Mr.M”と名づけられているのだから,彼がこれから起こるであろう事件に関わってくることは間違いないだろう.
ところで,Mr.Mの外見だが『エルム街の悪夢』に登場する怪人フレディに似ているような気がする.これで赤とグレーのボーダーTシャツでも着たらそっくりではないだろうか?
District X #02 \"Mr.M part2 of 6\"_b0028650_18503043.jpg
(写真はフレディ氏のバストフィギュア)

今回もDistrict Xに暮らすミュータントたちの描写が大半を占めることとなる.それらのいくつかは,今後の伏線なのかもしれないし,もしかしたら物語の背景を固めるための脇役にすぎないのかもしれない.しかし,決して退屈ではない.District Xのミュータントたちは,ミュータントであるということ以外は実にありふれているが,ほんとうに実在しそうなリアリティを持っているからだ.
物語のメインの展開としてはもう一つ.BishopがDistrict Xに来た目的であるミュータントマフィアに関連する事件が発生する.KaufmanとFrankieという二大マフィア勢力がDistrict Xには存在する.そして,Drugは彼らの貴重な財源だった.
Frankieが手に入れた新種のDrug・・・それは,Toad Boyと呼ばれるミュータントの少年の体液から抽出できる極めて依存性の高い強力なDrug『Toad Juice』だった.それに目を付けたKaufmanは少年を奪うことを画策し始める.この展開がMr.M中盤までの大きなウェイトを占めることとなる.

District X #02 \"Mr.M part2 of 6\"_b0028650_18432376.jpg非常に面白いのはKaufmanの持つ能力.単純にアドレナリンを蓄積(?)させて強烈な打撃力を得るだけなのだが,一度発動してしまうと発散するまでは押さえが効かなくなる.それは脅しにも使われるのだが,発散しない怒りを受け止めるのが腹心であるMr.Punchの役割.彼は痛覚細胞を持たないミュータント.右のイメージを見てもらえばわかるが,かなり痛そうでMr.Punchの身体は傷だらけである.
Kaufmanの能力と,部下の彼への忠誠度を同時に表現している面白い演出である.

by unep | 2005-10-18 18:45 | アメコミ

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