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郵政解散と私の邪推

まぁ,郵政解散に関しては語るまでもないと思うのですが,俺はいまだに『郵政民営化のデメリット』が理解できずにいます.曰く,利用者の少ない地域でのサービスが維持できず・・・云々.これ,とてもわかりやすいいい分のように聞こえますが穴だらけです.



まず,第1に『小包以上の業務に関しては一般の宅配会社が安価なメール便を営業している』というのがあります.宅配便の代理店ならコンビニでも酒屋さんでも可能です.副業として成り立たないほど利用者のない地域もあるかもしれませんが・・・別に町役場がそのくらいのサービスをしてくれてもよいのでしょうに.
たしかに50円で出せる手紙は便利ですし,速達,書留といったサービスは宅配便では扱っていません.ただこれは宅配会社の性質上,公的な証明としてのサービスが認められていないからという部分が大きいような気がします.結局のところ,小さな郵便局として生計を立ててきた方々が安定した生活を失ってしまうことだけが問題なような気がします.
これを前面に出しても,国民には見向きをしてもらえないため『地方地域の方々が困る』という仮想の被害者像を作っているのではないかと邪推してしまいます.ただ,政策の都合で数十年続いてきた職を突然取り上げられてしまうのはあまりに不条理だと思います.郵政民営化の後の対策ってのも出来ているのでしょうかねぇ・・・.

次に,いわゆる郵便貯金サービス等の問題.全国どこでも引き出せるサービスは便利なようで友人もたくさん利用しています.この口座が作れないのは確かに不便なのかもしれません.ただ,どうなのでしょう,『税金を運営資金に回してまで手数料のかからないサービスの維持』を望むべきなのでしょうか?よくよく考えると本末転倒な気もします.まぁ,何度もお金を出し入れする人には辛いでしょうが,郵便貯金なんてまったく使ってない人だっていると思うのですが?

・・・とまぁ,このように郵政民営化推進派な方々の答弁のようなことを考えていると,やはりデメリットをそこまで強調する意味がわからないわけです.正直,もっとわかりやすく教えてもらいたい.・・・でないと,莫大な利権があるとかいう市井の噂を信じなくてはなりませぬ.
なにやら『郵政民営化には賛成だが,この法案には反対だ』とおっしゃる議員さんもいらっしゃるようなので,そんな方に話を聞いてみたいものです.


で,最近では『一法案について信じることを堂々とやった人間を党からはじき出すのは断じて許すことはできない』とかおっしゃって新党を結成された方もいらっしゃるようです.・・・笑止,これでは私は党の名前で政治を行っているのだと公表しているようなものです.
まぁ,保守政党に入る浮動票の大半は党名によって得られているような気もしますが.この発言,結局のところ政治は数で勝負しているのだという現代民主政治の本質を射抜いていて面白いですね.まぁ,与野党体勢の主権を握る大政党とそれを的確に批判する野党という構図は,安定した国家を維持するのに不可欠だとも思いますけれども.
確かに乱暴なやり方だと思いますが,国の体勢を大きく変える法案なのです.その総選挙を行うにあったっては的確な処置でございましょうや?

by unep | 2005-08-18 13:50 | 日記

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