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清涼院流水『ジョーカー』

ずいぶんと久しぶりの更新になってしまいました.unepです.
現在,手元でパンドラvol.2-SIDEBとジャーロ35号とメフィスト'09年1月号がスタック状態なのですが,さらに文庫本も10冊くらい買い増してしまったので,とにかく読まなきゃならない本が詰まっています.
昨日はようやくパンドラvol.2-SIDEAを読み終わりまして,どれだけ時間をかけてるんだって感じ(昨年10月発売)ではありますが,ポケットに入らないサイズのものを読むのは家にいるときだけになってしまうので,なんだかんだで難しかったりします.
そういう意味では,サイズの小さなジャーロは旅行の友に最適で,3月発売の35号が既に3分の2は読み終わっていたりするのですが・・・まぁ厚みがそもそも違いますからね.

閑話休題

ということで,そんな合間を縫って清涼院流水先生の『ジョーカー』を読みましたので感想をば.
まず,先に断っておくと,この作品は万人に受ける作品ではないと思います.ないとは思いますし・・・実際のところ,『面白かった』と声を大にして言おうと私も思っていません.
面白かったというよりも,『興味深かった』.そんな形容が似合う作品だと思うのですが,そのためだけに1000Pの大作を読みますか?そして,清涼院先生はそれだけのために1000Pも書いちゃいましたか!!(褒め言葉)

あらすじとしては,幻影城という洋館ホテルで発生する連続殺人事件に,宿泊していた8人の推理作家,そしてJDC(日本探偵倶楽部)という探偵組織に所属する複数の探偵たちが挑むというもの.想像を絶する(?)密室トリックや,ノックスの十戒,ダインの二十則,日本四大奇書へのオマージュなど,ミステリ好きが楽しむためのネタを満載したバカミス×メタミステリ的な作品です.(たぶん,酔狂な方はこの手の言葉に弱いはずです.私もそうでしたから.)




ただ,個人的には文章の説得力に書ける部分が多く,解決編が完全には機能していないという印象を持っています.仮に清涼院先生がバカミスとして書かれていたとしても―そうではない可能性の方が高いけれど―,ここはちゃんとして欲しかった.
この作品は,『虚無への供物』や『匣の中の失楽』の次のステップを狙っているとは思うのですが,仕掛けに利用した1000Pでそこに至る過程を納得させているかというと・・・そうでもない.いえ,これはあくまでも個人的な感想ですけどね?

ということで,記憶に残る作品となった『ジョーカー』.こいつに引き続き,清涼院先生の第一作『コズミック』を現在通勤中に呼んでいます.こちらは,ジョーカーよりは直球路線なのかと思っていますが,ジョーカー→コズミックと読むことで仕掛けが・・・と文庫の裏に書いてあるので楽しみです.
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by unep | 2009-03-28 11:03 | 読書

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